落ち着く。

私にくっつく理由を、あなたはそう言った。
嬉しかった。どうしようもなく。
私にくっついていると、落ち着くって。

他人の前では、他人がいると、眠れないと言うあなたが。
私の膝枕で、少しだけど、眠って。
落ち着く、なんて。

ここ数日、あなたは甘えてくれる。
腕を回して、抱き寄せて。膝枕や、肩に頭を乗せたり。
可愛くって仕方がない。

だけどね、思ってしまう。
期待したくなるのと同時に、思うこと。

あなたが私にくっつくのは、異性として見てないから……？

もっとくっついていたい。
もっと強く抱き締めて欲しい。
そうしたら、他には望まない。

今日は、あなたの地元で。友達と含め3人で会って。
地元で知り合い多いだろうから、くっついてもらえないと思った。
けど、一部の場所でくっついてくれた。

甘えてくれるあなたが、すごく可愛い。
あなたが私を姉のように甘えても、私には大好きな人。
それ以外の何でもない。

今日あなたが頭を寄せたの、肩じゃなく胸って言った方が正しい場所で。
だから、心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかって、ドキドキした。
あなたが近すぎて、息をするのが苦しかった。

本当はね、もっと一緒にいたいよ。
二人っきりで、ずっと一緒にいたい。
私だけを望んで欲しい。

……無理な注文ね。

我侭で、傲慢で。
束縛したくって。独占欲ばかりが。
大切な友達に嫉妬して。そればかりで。

友達との会話で、流れで。
二人の時は名前の方で呼んでくれるって、ことになったね。
嬉しいけど、でもそんなことはどうでもよかったりして。

呼び方よりも、傍にいられることが。

明日も、あなたに会える。
だけど、あまり話せる時間はきっとない。

寂しい。切ない。苦しい。

この気持ち、伝えたらあなたはどうする？
もう傍にいてはくれない？
その可能性が高く思えて、まだ何も言えない。

伝えて、受け入れてくれるのなら。
そう思えたら、口に出せるのに。
そうしたら、もっとずっと傍にいられるよね……

恋愛って何だろう。
厄介なモノとしか、言えないや。

私は、あなたしか望んでいないのに。